命を軽んじる者は淘汰される。

豚会議メンバーのクロちゃんこと青栁です。

僕がLAYERS HOOP YORIIを通してたどり着いた想いをブログに書いた記事を、こちらにも転載させていただきます。

一連の活動を俯瞰できると思いますので、ご覧いただけると全体像が掴めると思います。

よろしくお願いします!




昨年始まった埼玉県寄居町でのプロジェクト「LAYERS HOOP YORII」がフィナーレ。

素晴らしい講師陣に素晴らしい参加者、そして素晴らしい寄居町の方々というメンバーだったので、学びが多く、新たな寄居の価値を創出した場となりました。

僕は今回、最初はデザインだけでの参加でしたが、メンター講師としてもジョインさせていただきました。

そんな僕のグループのミッションは、寄居独自の豚食文化をアップデートする事でした。

僕はこの課題を聞いた時、既に無理ゲーだなと感じてました。

文化を変えるのには与えられた時間が余りにも短すぎたからです。

僕自身の仕事でも数年単位で考えますし、ご存知しもつかれのプロジェクトでも2年以上、個人での活動も含めると4年間続けている訳です。

デザインやイベントや商品開発は期間内には可能ですが、カルチャーではなくキャンペーンになりがちで、上っ面な成果になる場合が多いです。

なので僕らチームが目指した今回のゴールは「寄居町の豚食文化が転換するための一歩目を作る」でした。


一歩目とは、

  • 豚文化を楽しむためのイベントをやる
  • 豚料理の可能性を提示する
  • 豚文化を掘り下げると同時に、次世代に繋ぐ場をつくる
  • 実践者をつくる

です。



寄居町の豚食文化とは


そもそも寄居町には、昭和30年代養豚業や豚を家畜として飼うことがが盛んな地域で、かつては食肉センターもあり、都内へ新鮮な豚肉を届ける場所でもありました。

寄居の豚食文化は市場に出す部位以外のカシラ・ホルモンなど、いただいた命を無駄にせず、しっかり使い切るというところ、工夫して食べるところから始まっています。

そんな寄居町の豚食文化も、養豚場が減り、食肉センターも無くなったことから、独自の文化も衰退しつつある状況です。


一歩目 其の1「豚メニュー開発」


寄居町豚食文化の可能性を体感していただくには、寄居らしい豚メニューの開発が不可欠です。

今回は豚料理と、寄居名産の「みかん」を掛け合わせたメニュー提案をさせていただきました。

こうすることにより、寄居らしい豚料理が出来上がると同時に、開発と実践の楽しさ、広がりを感じてもらえます。


一歩目 其の2「一日限りのスナック悦子」


閉店した「スナック西陣」を使わせてもらい、実際に豚で出店した時の擬似体験ができるイベントを実施。

今回のメンターでもあり、フードデザイナーでもある植村遊希さんが料理する本格豚料理を堪能できると同時に、豚 × 場でどれだけ人が動くか仮説検証の場でもあり、アンケートも取って動向を分析し、次に活かすためのイベントでした。

寄居町の住民でもあり、寄居町で豚料理開業を目指す澤田悦子さんをママに設定し、ゆーきママ、えつこママのダブルママで実施。

予想以上に人も集まり大盛り上がり。

豚の可能性を感じたと同時に、多くのアンケート結果を得ることができました。


一歩目 其の3「継続活動するための会議発足」


今回寄居町の豚食文化をアップデートしていく上で、僕らが向き合わなくてはいけない本質がありました。

それは、命への尊厳 でした。

世界の潮流は代替肉へと少しずつシフトしています。

環境保護、動物愛護、健康に対する人々の意識が高まる今、命との向き合い方が重要になるのは間違いありません。

つまり豚を食べようだけのブランディングでは時代錯誤になるわけです。

上記の通り、寄居町には食肉センターがあり、いただいた命を無駄にせず最大限使い切る文化があったため、寄居町には命を捧げてくれた動物への尊敬の念があったと考えられます。

そこから寄居町らしい命との向き合い方ができるはずです。

命への姿勢、、、おそらく食べる食べないで二極化することは必至。

正解不正解がすっきり出せる問いではなく、永遠のテーマでもあります。

お互いを糾弾することは簡単です。

大切なのは、命に向き合うことから逃げず、その出せない答えを必至に考え続けることです。

ただ確実に言えることは、

命を軽んじる者は淘汰される。

ということです。

命の重みを根っこに、食文化としてどう次世代に引き継いでいくかを考える必要があると考えています。



考え、そして問い続ける場


そこで再度、寄居らしい食文化を見つめ直し、次世代へ文化を継承していくための議論と挑戦の一歩目として「寄居町豚食文化会議」を結成しました。

令和2年2月22日に第1回目の会議を実施し、同時に「寄居豚食文化宣言」も行い、寄居町が今後豚食文化をどのようにアップデートしていくかを宣言する場にもしたいと考えています。

これからの寄居町の豚食文化の未来を考え、ブランディングを実践する会議に参加しませんか??

オンラインのみの参加もOKです。

答えが見えない命への問いを考えながら、食文化として継承するために楽しみながら議論していきます。

下記Facebookイベントページを見ていただいて、参加ボタンおしてくださいね。

お待ちしております。

https://www.facebook.com/events/872793456482342/

寄居豚食文化会議

寄居豚食文化会議は、埼玉県寄居町内外の人が定期的に集まり豚食文化について議論し実践する場です。 寄居独自の豚食文化の歴史を掘り下げ、まとめ、再定義し、新たな文化(メニュー・店舗)創出を目指します。 また豚に関するイベント企画や運営も行っていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000